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前回は体外受精の費用などについてお話しました。本日は体外受精でのリスクについて少しお話をしていきます。

 

体外受精ではリスクがあるのか…？

体外受精と聞くと、流産や奇形、胎児が障害を持ってうまれてくることなどのリスクが高まるのではないかと心配になられる方も多いかと思います。ですが実際のところ、体外受精がそのようなリスクを招くという報告はないとされているため、体外受精でのリスクは特にないと考えてもいいかもしれません。ですが、母体の年齢が高い（高齢出産である）ほど、流産や早産など母体や胎児へのリスクは高まるとされています。

 

※高齢出産に関してのお話はこちら…（35歳以上での出産を考えているみなさん）

 

体外受精そのもののリスクは少ないと考えられます。ですが、体外受精では排卵を促すために排卵誘発剤が使われます。この排卵誘発剤など人工薬の副作用が自然妊娠に比べるとリスクがあると考えられそうです。中でも排卵誘発剤が原因となり起こる可能性のある病気が「卵巣過剰刺激症候群（OHSS）」と呼ばれるものです。これは排卵誘発剤の刺激によって卵巣の腫れや腹痛、吐き気などの症状が見られます。症状が重くならなければそのまま経過の観察をすることが多いですが、重症化がみられる場合には排卵誘発剤の投与を止め、入院するなどの対応が行われることがあります。

体外受精をされる方の多くは不妊で悩む方や高齢出産での方が多い傾向があります。その影響により出産のリスクが高まるというイメージが印象に残る方も多いようです。体外受精をする際にはリスクをしっかりと把握しておくことも必要なことかもしれません。

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